HACCP導入 制度化
「HACCP導入が制度化」されました
食品衛生法が改正によりHACCPに沿った衛生管理の制度化施行されました。
令和2年(2020年)5月までには対応が必要とうたわれていますが、経過措置として1年間の猶予期間が認められていますので実際の最終期限は令和3年(2021年)5月までです。
HACCP導入の方法・手順
小規模な事業者等の場合
【小規模な事業者等の場合(50人未満の事業者)】は、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」が求められます。
<主な手順>
- 「危害要因」と、「衛生管理のポイント」を理解する。
- 「衛生管理計画」を作成する。
- 重要な作業は作業手順を文書にする。
- 重要な工程や作業の実施記録をつける。
- 実施記録を基にして、振り返りと見直しを行う。
※大量に製造した後に流通して販売している食品工場は、食中毒リスクの規模が大きくまた取引先への書類提出などの関連から下記のHACCP12手順(7原則)の管理をお薦めします。
中規模以上の事業者の場合
【中規模以上の事業者の場合(上記の小規模な事業者等以外の事業者)】は、「HACCPに基づく衛生管理」が求められます。
<HACCP12手順の7原則>
原則1:危害要因の分析
原則2:重要管理点の設定
原則3:管理基準の設定
原則4:モニタリング方法の設定
原則5:是正処置の設定
原則6:検証手順の設定
原則7:文書化及び記録保持
HACCP導入支援の流れ
<導入支援の例>
①小規模飲食店、小規模食品製造:1日~2日 1~2回程度
- HACCPの概要
- 調理工程の確認
- 危害分析
- 衛生計画書作成
- 記録書の作成
②食品工場
例1:JFS規格認証取得コンサル
4ヶ月~6ヶ月 8~10回程度
- HACCP12手順の基本構成
- 製造場の衛生チェック
- 一般的衛生管理プログラム手順書
- システム構築
- 運用と検証
- 運用確認
- 規格要求事項
- 重要管理(CCP)、検証
例2:HACCP導入のみ2ヶ月~3ヶ月 3回程度
- 一般衛生、食中毒について研修
- HACCP12手順の基本構成
- 手順1から手順5までのHACCP書類、危害分析重要管理CCPの設定
※製品数、工程数、食種(リスクレベル)などにより内容は変わります。
HACCPプラン構築までの順を追って分かりやすく説明し、着実に導入までをサポートします。
HACCP導入手引書
食品等事業者団体が作成した業種別の手引書を参考にしましょう。
HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書
厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000179028_00003.html
HACCP導入の費用
「HACCP」は、「設備投資」などを行うことではありません。
「HACCP」とは、作業工程の確認⇒食中毒要因の明確化⇒管理手法を決める⇒継続的に管理し業務改善をおこなう衛生手法(考え方)です。
今回の制度化では、規格認証の取得までは求められておらず、認証を取得するには認証会社へ依頼し審査に合格する必要があります。
HACCP導入の証明書を納品先や取引先に要求される業種や認証の取得で自社の信用向上、従業員の意識向上を図りたい事業者さまなどは、規格認証の取得をお薦めいたします。
※規格認証する場合はリーズナブルな価格で監査費用をご提案します。
- 「日本のJFS規格-A/Bの認証取得を検討している!」
- 「コンサルのみ!」
- 「監査のみでしたい!」
- 「規格認証はせずにHACCPの導入コンサルのみ!」等
事業所さまのご要望に合わせたプランでご提案させていただきます。
HACCP導入支援
- 規格取得や工程数などで回数が変わります。
- HACCP導入手引書によるコンサル支援:3回~7回
- JFS規格認証取得コンサル支援:月1回×7ヶ月~12ヶ月
- 交通費、宿泊費、資料印刷費等は、別途ご請求させていただきます。
エキスパート専門家登録
鹿児島県商工会 連合会のエキスパート専門家登録をしております。専門家による支援が必要な鹿児島県内の中小企業さま向けの制度です。制度を利用されたい場合は、お申し出ください。